1-B22 高速投影と PDLC を用いた選択的情報提示
https://scrapbox.io/files/6752bba8ceb1353c2a171779.png
1-B22 高速投影と PDLC を用いた選択的情報提示
宮崎 竜輔(東京科学大学),宮藤 詩緒(東京科学大学),小池 英樹(東京科学大学)
本研究では,高速プロジェクタとPDLCを用いて,投影した映像からユーザが能動的に情報を取り出し閲覧できるシステムを提案する.複数の異なる画像を1フレームずつ高速投影すると,人間の目では複数の画像が平均化された映像が知覚できる.プロジェクタによる投影にPDLCの透過/不透過の切り替えを同期させ光路上に設置することで,特定のフレームのみを遮り,PDLC上には一部のフレームが,スクリーン上にはそれ以外のフレームが投影される.この手法を用いることで,PDLCの有無やその透明度変化の時間位相により知覚される映像を変化させることが可能となる.利用例として,情報の少ない投影映像にPDLCデバイスをかざすことで新しい情報が表示される,複数の情報が重なっている映像からデバイスをかざすことである特定の情報のみを取り出し閲覧する,複数のデバイスを用意しかざすデバイスによって得られる情報を変化させるといったものが考えられる.